アンフェアなのは誰か

少し前のこと。
ネット社会になっても既存メディアは生き残れるのだろうか、とか
そもそもネット業界の儲け方がまだ良く理解できない、とかいう話を
知人としていた。


しばらくして、堀江氏が逮捕された。
その夜のニュースを見て、メディアの変わり身の早さに驚きのけぞった。
ライブドアと堀江氏を糾弾し続けるメディアの様子を眺めていて、
私の中で何かがコツンと引っかかった。


後日、後追いではあるが、メディアの無責任さを問う報道も少しずつなされ、
それらを見聞きすればすっきりするかと思いきや、そんなこともなかった。
どうも何かが腑に落ちないでいた。


今日、インプレス「梅田望夫がブロガーと語る『ウェブ進化論』」の
レポート
を読んでいて、もやもやがちょこっとすっきりした。
ちょこっと抜粋。

既存メディアの問題点を梅田(望夫)氏は「アンフェア」という言葉で説明。「新聞やテレビが製造業や他の産業に対して『経営努力や国際競争が必要だ』と指摘し続けてきた半分程度の努力をすれば、既存メディアは十分に存続できる」との考えを踏まえた上で、「メディアに対してネガティブな反応が巻き起こると言論の力で封じ、自分たちはジャブジャブ経営を続けるという、きわめてアンフェアなところにマスメディアの本質がある」と厳しく言及した。

「それじゃ他者を批判できませんよ」っていう経営体制。
私が気になっていたのは、これだ。


しかし、自分の中にもやもやとたまっているものが一体何なのか、
自分で気づくことができず、それを人に分かるように上手く表現できない、
これって本当にもどかしくて悔しくてたまらない。