こどもの悩み

幼稚園と保育園を一緒くたにすることを、幼保一元化と言うみたい。
一緒くたっていうと語弊があるな。
今日の朝日新聞にも載ってたけど、幼稚園と保育園の両方の機能を持つ
こども園」の運営が認められつつある(ふみ、食いついてこい)。
こういう時に使うみたい。


これまでこの2つの間に暗くて深い溝があったのは、幼稚園は文部科学省
保育園は厚生労働省の管轄だからなんだろう。
こういうのって、いろんな前提抜きにして「むかつく」。


しかし「幼保」ってすごい略の仕方じゃないか?
当初そう思ったんだけど、良く考えたら、「小中高」だって同じだよな。
まあ、初めて「産学官」って聞いた時の衝撃には負けるけど。
他の言語でもこのような略の仕方はあるんだろうか?
有識者のご意見を賜りたく。


ところで。
先日、「猪口大臣と23区長が少子化について意見交換」というニュースを見た。
恐らく関東ローカルのニュースだったんだけど、その日が休日だったせいか
こっちのローカル枠がなくて見ることができた。
めざましテレビでも毎日こういう枠があって、決して全国レベルではない
千葉の火事や神奈川の交通事故を目にしたりする。
関西なんかでは、自前のニュースを流していると思うけど。
ローカルにスイッチするために設けられるあの一瞬の「無」を見るのが楽しい。


閑話休題
で、その時に「少子化対策として求めること」として区長があげた内容の
トップに紹介されていたのが「幼保一元化」だった。
あたしは「へー、そんなに大事なんだ」と思って、翌日、詳しそうな人を
捕まえて聞いてみたら、「いや、トップにするほどじゃない」と言って、
そのままマニアックな話を始めたので、私は周りの人に聞き役を譲った。
マニアックな知識を持つことは必要なことだが、少なくともシンプルな
説明をした私にマニアックな回答をするな。
そもそも本当に区長がトップにあげたのか、テレビ局がトップにあげたのかも
良く分からないしなー。


再度閑話休題
こんなわけで、一般的に認識されている「幼保一元化」の重要さ、非重要さ
については全く理解していないわけだが、幼稚園にこどもを預けたい人、
保育園にしかこどもを預けられない人、っていう人の選択肢が広がる点
(単純に園数が増えるから)。
そして、そういう人々のこどもが同じ場所に預けられることによって、
こどもが「世間の広さ」を感じることができる点。
こういう視点ではいいかも、と思った。


でも、「保育園に行くような子と一緒のとこに通わせたくない!」って
いう人も別に心配することないと思う。
そういう幼稚園は、ちゃんとターゲットユーザのことを考えて、
「幼保一元化」の道を選ばないと思うから。


そういやメー子がこないだこんなことを言っていた。
「あんたが小学校に入学した当時、『幼稚園の子がグループを作ってしまって
保育園出身の私は仲間に入れてもらえない』って悩んでてかなり心配した」


確かに、あたしが小学校の頃は共働き世帯はまだまだ少なかったので、
小学校に上がる前は1年間幼稚園に行く子がほとんどだった。
あたしは保育園に居残ったわけだけど、あまりにも人数が少ないから
単独での組は編成されず、年長の「さくら組」の2年生扱いだった。
オーバードクターみたいだ。


ただ、母からそういう話を聞くまで、自分がそういう悩みを持っていたという
記憶や意識は一切なかった。こどもの悩みなんてそういうレベルのことが多い。
親である皆さま、あまり過剰に反応しなくていいと思うよ。
こどもは自分の悩みを解決する力を結構持っているから。
長くなったけど、私が言いたかったのはこの最後の部分だけ。
もし私が母親になることがあれば、こどもはできるだけ放っておこうと思う。