シンプルライフ

去年のGWはモンゴルに行った。


その頃は色々と思うことが積み重なって爆発しそうな時期だったので、
「モンゴルの草原に寝転がって、星を見ながら心を整理しよう」と
思ったことを覚えている。
行き返りの飛行機の中でも、自分の考えをノートにまとめたりしたっけ。
主に恋愛に関してだったような覚えがある。


仁川で成田組と合流し、到着したウランバートルの気温は0℃だった。
草原の季節にはほど遠かった。ま、行く前に分かってたんだけど。


ゴビ砂漠に向かう途中でジープが壊れて半日放置プレイされたし、
砂漠では乾燥羊肉入りの羊飯か羊麺しか食べれなかったし、
砂嵐がひどくてそのご飯も口の中でジャリジャリする日もあったし、
泊まるゲルには車のバッテリーを使った豆電球の灯りしかなかったし、
夜トイレに行く時はヘッドライトが要るし、
何よりあんなに長い間お風呂に入れなかったのは初めてだった。
ケータイも10日近く使わなかった。


でも、楽しかった。
馬やラクダにも乗れたし、砂漠や渓谷でぼーっとすることもできた。
なにより、シンプルな生活ができている自分のことを頼もしく思った。


シンプルに生きたいと思っても、なかなか上手くいかない。
そういう時には、わざと不便な生活に身を置くのが一つの手かもしれない。


モンゴルの砂漠でそう思った。