嗜好品

佐々木蔵之介の芸名は、実家が造り酒屋であることによると聞いた。
小学生の頃からお酒を嗜んでいたそうだ。


内田百間の随筆を読んでいて、百間先生は幼少の頃から
煙草を嗜んでいたことを知った。


あたしなんかかわいいもんだ。
小学校高学年から飲むようになったコーヒーくらいだ。


はじめは親のためにコーヒーを作っていた。
カリタのドリッパーにペーパーフィルターをセットして
コーヒーの粉を入れて、そーっとお湯を注ぐ。
あの作業が大好きだった。


ある日、良い香りにつられてちょっと飲んでみたら、わりと飲めた。
うちの親が薄めのコーヒーを好んでいたからかもしれない。
それからは自分の分も作るようになった。


何より、コーヒーを飲む自分がちょっとかっこよく思えたんだよね。
That's 嗜好品。