Q&A

しばらく前に新聞の生活欄でこんなQ&Aを見かけた。

Q「私は随筆やエッセイというものの面白さが分かりません。
知らない人間が何を食べたとか、どこへ行ったかとか、なぜそういうことを
読まされなければいけないのでしょうか。怒りさえ沸いてきます。
どうしたらよいのでしょうか?」


A「そうですね、エッセイの作者はエッセイを書くためにいろいろ調べたり、
体験をしたりしているはずです。おいしいものをどんな風に紹介したらよいか、
どこへ行ったことを書いたら喜ばれるか。そんな風に悩む作者を想像したら
楽しくなってくるかもしれませんよ。」

確かこんな感じだった。


まず、質問者の言うところの「エッセイ」の範囲が非常に狭いような気がするが…。
しかしなんでまた「なぜ読まなきゃいけないのか」「どうしたらいいのか」なんて
悩んでいるのだろう?しかも新聞に投稿するほど…。
ようわからん。


回答内容もなんだかなあ。
人の体験なんか読む意味が分からないと言っている人に、こんな回答しても
意味ないんじゃないかな。それよりも
「そんなに興味持てないんだったらエッセイなんか読まなくていいんじゃない?」
「他に読むものなんてたくさんあるよ〜」
って言ってあげれば質問者はラクになるんじゃないの?


質問文を削られている可能性があるし、なかなか質問の真意はつかめないけど。
(実は「こんな随筆も読んでないなんて、このバカ嫁め!」と姑に罵られた」
という話に端を発しているのかもしれないし。)
いやはや、私は読んでいてとても不思議な気持ちになった。


この質問をされた方は、きっとブログなんて読まないんだろうなあ。
そしてその内
「なぜ世の中でブログが流行っているのか?全然理由が分からない」という
新たな悩みを抱え始めるのではないかと私は憂慮している。


ま、私は幸田文の随筆とか大好きですけどね。
人の好みはそれぞれってことで。