今日観たDVD

「海を飛ぶ夢」

眠れなくて明け方に観た。

主人公のラモンという名前が、「カマキリな女」のセシリア・ロスの旦那役と
同じで、もそもそした気分で観はじめた。
主人公は、首から下を動かすことができない障害者。尊厳死を望んでいる。
生きて欲しいと願う家族や、合法的な尊厳死が実現するように助ける人々、
尊厳死は間違っていると非難する人々、主人公を愛する女性などが出てくる。

「海を飛ぶ夢」というタイトルからして、空想シーンが出てくるんだろうなと
思っていたが、この映画のそういうシーンはとても好きだった。
カマキリと違い、動けるはずのない人が動いていたりするから前提が違うけど。
「これは夢だ」と分かって、良い夢を見ているような感じ。
私は高所恐怖症だから、空を飛びたいと思うことはほとんどないけれど、
ちょっと飛びたくなった。

裁判で尊厳死を認めてもらえなかった主人公が、真夜中に
「僕はどうして死を望むんだ！どうして皆と違うんだ！」
と叫ぶシーンは、ぐっときた。
ラストもちょっと切なかったな。

関係ないけど、タケコプターを頭に付けてあの体勢で飛ぶっていうのは
可能なんですかね。
首と背中の太ももの筋肉が相当強くないと、直立不動の体勢にならないんじゃ。