オヤジ萌え2連発

「マダムと奇人と殺人と」
スキンヘッドのオヤジは、目ヂカラを持っているように見えやすいと思う。
渡辺謙しかり、一夫多妻のえせ催眠術師しかり、ミシェル・ブランしかり。


「サスペンスに見せかけて実はヒューマンドラマなんだよ〜ん」
みたいな売りだったけど、不条理コメディ映画に近いような。
私はこういうの好きだけど。結構面白かった。ベルギー行きたくなった。


ミシェル・ブランかっこよかったなー。
他のキャラクターがみんな飛んでるのも手伝ったのか、すごくステキに見えた。
ロゼワインしか飲まないローズさんが白川由美に似てたな。


マグリットへのオマージュも入ってるので、マグリット好きにはオススメかも。
私もマグリット好き。傘おじさん降る絵に萌え萌え。
ダリも好きだけど。



鬼平犯科帳
先々週に放送されたスペシャル。
メー子と赤ワイン飲みながらビデオ鑑賞。


いやー、やっぱり吉右衛門様の平蔵はステキだわ。粋だよ粋。
居酒屋で若村麻由美演ずる遊女に会った時のシーンが良かった。
暖簾くぐった彼女が入ってくるのを遠慮させようとする店主と
それに従おうとする彼女自身を遮って、自分の近くに座らせると、
彼女がすすり泣き始め、「どうした?」と平蔵がたずねる。


「だって、私のことを人間扱いしてくださるから」
「何言ってる。お前も人間、私も人間、親父も人間じゃないか。さあ飲め」


キタ―!そうなのよ、みんな人間なんだよ。生きてるんだよ。
鬼平犯科帳がステキなのはそこ。みんな今生きてるのが全てさって思える。
時代劇なのに勧善懲悪ではないし。
ただ、マジで悪い人は問答無用でたたっ切られるけどね。


その居酒屋の店主が小林捻持だったんだけど、彼を江戸家猫八の後釜に
据えようとしているのが見える。
「小猫使えばいいんじゃない?」という無責任なメー子の発言は無視。
ホーホケキョができれば良いというわけじゃないんですよ!母さん!
まあ、まねき猫は以前から出てるんだけどね。


しかし、梶芽衣子も多岐川裕美も尾美としのりも老けたな…。
このシリーズに限界が来るのもそう遠い話ではないのかもしれない。
高橋悦史も死んじゃったしなあ。


私は、老後の楽しみのために原作を読むのは我慢してる。
そろそろ鬼平ヲタだって思われそう。
今宵はこの辺にいたしとうございます。