リレーション

二宮くんが悪性腫瘍で亡くなった高校生役をドラマでやるらしい。
その予告をちょっと見たんだけど、抗がん剤治療を受けるという設定で
スキンヘッドになって演技をしていた。
そりゃアイドルとしてはすごいことだけど、ベッドに寝ている彼を見ると
ものすごく黒々とした眉毛が目立って見えてしょうがなかった。


髪が全部抜けるくらいの治療をやった場合は、当然眉毛もまつ毛も抜ける。
中途半端なリアリズムは、人を萎えさせる。


たった1回のドラマのために眉毛も全部剃れとは言わないけど、もう少し
カットした方がいいかも。せっかくスキンヘッドにしたのにもったいない。
そう、私は二宮くんが大好きなの。
やるならんちゃんとやって欲しいだけなの。
「患者バカにすんな!」と怒ってるわけじゃないの。


少し前に読売や朝日が取り上げていたけど、白血病患者の支援組織が
家族ドナー向けの冊子を作ったそうだ。


「リレーション 家族の造血幹細胞移植を考えるとき」
(提供したキリンビール医薬カンパニーのサイトで読める)
http://www.kirinpharm.com/contents/relation/index.html


(読売新聞の記事)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060227ik0b.htm



確かに「自分がドナーになったら?」と想像したら怖いし、
不安でいっぱいになっちゃうもんね。
こういう冊子は家族をとても助けてくれると思う。移植しない場合でも。
家族の体験談がいっぱい載っているしね。


私も以前、白血病についていろいろウェブで調べたけど、まだその頃は
闘病記系が多く、そこにあるのは個人レベルの知識や感想ばかりだった。
それでもいい、とその情報にすがっていると、最後に
「○○は闘病の努力空しく死去いたしました。今まで色々と…」
みたいな感じで終了していることも何度かあって、その度に気力を削がれ、
がっくりしたことをふと思い出した。


こういうフィルタはいらない。


この冊子読んで「へー」と思ったこと。
ドナーがものすごく若い(小学生だったかな)と、
造血幹細胞移植はできるけど、末梢血幹細胞移植はできない。
体に与えるダメージを考えると、反対じゃないのかと単純に思ってた。
理由は、治療の歴史がまだ浅いから、ということらしい。
確かに数年前、末梢のドナーが亡くなったっていうニュースを見た。


医学の進歩はすさまじい。
だから、患者さんは1日でも長く生きることを考えてがんばってください。
明日、画期的な治療法が生まれるかもしれないんだから。マジで。
明けない夜はないのです。((C)とおやまさん)


そう思うことで強く生きていけると思うから。