年のとり方

お師匠さんとは、おしゃべりとお食事を楽しむ数年来の付き合い。
でも、お師匠さんの教授にきちんと与ることは今までなかった。
「そろそろ始めなさい」
ずっと言われてきたことだけど、聞こえないふりをしてきた。


でも最近の「あなたももう若くないんだから、そろそろ始めなさい」
というお師匠さんの言葉に反論する言葉を、今の私は持っていない。
元々興味を持っていたのは事実なので、始めることにした。小判ちゃんも。
またお稽古ごとが増える。でも、これはきっと、いい女になるチャンス。


夜、お師匠さんのお友達のおじさま2人を交えて会食。
「もっと食べなさい、もっと飲みなさい」という言葉に乗せられて
お刺身、生ハム、鴨、とろろ蒸し、ステーキその他もろもろをご馳走になる。


いやはや、とてもダンディーなおじさま方だった。話が若い。
小判ちゃんとおじさまが三島由紀夫談義に花を咲かせているのを眺めながら、
どうやったらこんなに素敵に年を重ねられるのか、ずっと考えていた。


しかし、自他ともに認めるオヤジ好きだとはいえ、彼らは70代。
自分の父親より年上のおじさまは、さすがに恋愛対象にはならないけれど、
これからもたくさんいろんなことを教えていただけそうで、とても楽しみだ。


で、その会食後に、別の送別会に顔を出す。
普段あまり飲み会に参加しないので、かなり疲れた。