茶室

昨夜激しく振り出した雨は、夜半に雷雨へと変わった。
朝が来ても雨は降り続いていた。
朝のニュースを見て、泊まっていた地域からそう遠くないところで
崖くずれがあったことを知る。


朝ごはんを食べて、激しい雨の中を出発。
とにかく昨日から移動中は同乗者とずっと話をしているので、
少し喉が痛くなってきた。


久留米方面へ向かう。天建寺というお寺の新築部分を見学。
炉が切ってある部屋が3つもあり、その内1つは本格的な茶室。
使っている材木やその仕上げ方をみんなでチェック。
メンバーは棟梁を筆頭に建築ヲタばかりだから大変大変。


しかし、隣接する水屋もお茶道具の収納スペースも広い広い。
いいお道具もいっぱい揃っている。
ただ悲しいのは、このお茶道具の持ち主がもうこの世にはいないということ。
お茶に情熱を注いだ奥様は、この新しいお茶室を使うことなく亡くなられた。


「闘病中はね、元気になればと思ってたくさん道具を買いましたよ。たくさん。
この道具をどうしたものか。今はまだ良く分からないんだよね」
ご住職の寂しそうな言葉が胸に刺さった。


もう1台のクルマと別れて帰路へ着く。
雨はますます激しくなり、高速は50Km/h制限。そんなの高速じゃないよ!
雨宿りも兼ねて、途中のインターで降りてランチ。フレンチ。
同乗者と「結婚ってなんでしょうかねー」と話し込む。


同乗者は私の性格や男性の趣味をピタリピタリと当てていく。びっくり。
「占い師と話してるみたいですよ」
「いやいや、年の功ですよ。読唇術みたいなもんです」


食べ過ぎた分動こうと、夜はダンスとヨガに勤しむ。