子どもの言い訳

昨日、まだ真っ暗な中、実家の年賀状作りに帰った。
30分強で着いた。ちょっとスピード出しすぎたかな、えへ。
しかし中高年の人はなぜ全角数字が好きなんだ…。
郵便番号を全角で入れるな!ASC関数で変換して読み込む。


パンかじりながら作業をしていると、
「そもそもどうして今頃こんなに大問題になってるの?
以前1人捕まって終わったんじゃなかったっけ?」
と聞かれた。ニュースを賑わす某県の裏金問題だ。


「あー、その捕まった人が『やったのは俺だけじゃない(正確には
“その手法は他の人から教わった”みたいな感じ)』て言ったみたいよ。
それでさらに調査して分かった、と」


「あら、その言い訳って、子どもが良くするのよ」とメー子。
「そうそう、子どもを怒ると絶対言うんだよ。
『なんで僕だけ怒るの?他の子もやってるよ』って。
その人も子どもと同じ言い訳をしたってことだな」とヒデ。


へえ、そうなんだ。
「でも、一度例外があったっけ」


教室で数人の男の子が悪ふざけをしていて、大きな窓ガラスを派手に割った。
学校は子ども達の保護者に連絡をして、修繕費用を分担させることにした。
すると、保護者から連絡があったそうだ。
子どもが1人の子の名前をあげてこう言っていると。
「あの子が払うのはおかしい」「あの子は悪くない」
その子を除く全ての子どもがそう言ったらしい。


「その子はとてもおっとりしていてね、悪ガキグループでもなかったから
確かに不思議に思ってはいたんだけどね。あの時はびっくりしたわよ」
どうも彼はうっかり巻き添えを食ってしまった、ということらしい。


ほほえましい話に聞こえるけど、これは別に美談ではないのでは?と思う。
本当に彼が無関係だと考えるなら、先生から怒られている時に皆で言えばいい。
でも、一緒に怒られる人間が多い方が心強いからその時には言わなかった。


ただ、弁償金の発生という現実問題を目の前に付きつけられ、
自分達が追い込まれた時、こう思ったんじゃないだろうか。
「あいつ、本当は自分はやってないって今から言うんじゃないかな。
すると、無実の子にも罪をなすりつけているという悪事がさらにバレる。
今の内に免責しとこう(小学生の台詞じゃないけど、そういう趣旨)」
それで、みんなで相談したんじゃないだろうか。


彼らが吐かず、無実の彼も黙って弁償してたら、彼の美談になり得たかも。
どちらにせよ、想像の域を出ないけど。


例外のような、例外でないような。
前出の「最初に捕まった人」と同じ話のような、違う話のような。
はっきりしているのは、私はひねくれもんだなあということ。