インサイト

先日、夜にクルマを走らせていて、闇を走る変なカタチのクルマを見かけた。
どうしてもそのクルマの名前が思い出せず、「なんだったっけ、これ?」と
近くの車線に寄って行って、目を凝らして車名を見たらインサイトだった。


7年前、訪れたディーラー(クルマが動かなくなり、JAFに牽引された)で
「かわいい!」と大はしゃぎしてカタログまでもらってきたのに、今の私は
「変なカタチのクルマ」なんて思ってしまうのか。
自分の変容に戸惑う。


7年前と言えば、あたしは23〜24歳。
いつのまにか少しずつ純真さを失い、図太くなったのかしらん。


真夜中にひとりビールを飲みながら物思いに浸っている時に、思い出した。
ちょっと待てよ。


あたしはあの日、夜明けにあるところからクルマで帰宅しようとしていて、
シフトレバーがぐるんぐるんに動いちゃって(クラッチ滑りの逆の症状)、
でもとにかく動かさなくちゃいけないから(駐禁のとこに止めてたから)、
とりあえずセルモーターで安全なところに移動させてからJAF呼んだんだ。
で、あまりに朝早くてディーラーが開いていなくて、牽引してくれたJAF
お兄さんと一緒に缶コーヒー飲みながら車中で開店を待ったんだっけなあ。


昔から図太いっちゃ図太かったんだなあ。
ほっとしたような、がっかりしたような。


ぐびぐび。