逆のことやってるんだってば


先日、平田オリザが新聞に評論を書いていた。
「いじめ」「自殺」に思う、というタイトル。
見出しは、「負の体験学校教育が排除」


最近毎日のように著名人による「いじめに寄せる」みたいな文章を読むが、
彼の評論が一番良かった。しごくまっとう。
というか、他の人のあんま面白くないよ…。

親も教室も優しく、子どもが傷つくことを極端に恐れて、
外界から閉ざされた温室のようなコミュニケーションの中で
子どもを純粋培養しようとする。だが子どもたちは、社会に出れば、
グローバルスタンダードだといわれ、強い説明責任や交渉能力が
求められていることにうすうす気づいているのではないか。
そうして、多くの子どもたちは大人になりたがらなくなり、
少し心の弱い子どもは引きこもったり、心を病んでしまう。


最近の学校の話を聞いたら、まさにそう思う。
社会が学校のようにずっと平等で優しい社会なら、今の学校のままでいい。
でも、そうじゃない。
私が生きてきた30年の間だけでも、社会はどんどん厳しくなっている。
それと反比例してどんどん学校を優しくするなんて、マジでセンスない。


最近、首都圏の公立学校の教員採用試験が受かりやすくなっているらしい。
なんとなく、理由が分かる。