コンプライアンス

数年前からとみに思うこと。
とにかく内向きの仕事が多い。
自らの組織を持続させるために仕事を作っているのか?
そう思うこともたびたびあった。


でも、本当に面倒で絶対やりたくないんだけれど、
「これは必要なことだ」と思ってやれる作業もあった。
昨年度は「お客様を裏切る事件」が起きたこともあったし。


先日読んだ本にこんなことが書いてあった。
ウォールストリートジャーナルやファイナンシャルタイムズの記者たちは
良く勉強している。変な事件を書けば巨額の訴訟が待ち構えているからだ。
今、アメリカの会社が日本の新聞社を名誉毀損で200億の訴訟を起こしている。
日本の感覚では些細な記事でも、アメリカでは異常な金額で訴えられる。
したがって、記者はみんな慎重になるし、勉強しないわけにはいかないのだ。
なんでも訴えりゃいいというわけではないが、それを防ぐために仕事に携わる
意識が高まるという点ではメリットもある。倫理的価値観に志も。


私もまさにそういうことなのだと思う。


問題というか無駄なのは。
冷たいものをさらにフーフー冷まして口にしようという行動。
「ここはそこまでしなくていいかもしれないけど、とりあえずやっとこう」
という保険取りの行動。
こういったことをやる輩が増やしているウンコ仕事だと思っている。


「内向きに見えて、実は外向き」ではなく、こいつらがやってるのは、
「内向きに見えて、実際内向き」な仕事だ。


あと、こういう人もいるな。
私が「んー、ここまでやるのは無駄だと思うのですが」と投げかけると
「まあまあ。これがコンプライアンスだと皆さんがおっしゃるのですから」
とのたまわれる。


この人はコンプライアンスという言葉に謝るべきだと思う。