超地産地消

実家の家庭菜園には、今年の夏もだいぶお世話になった。
ゴーヤ(植えてないのに去年の落ち種から成長し、ゴロゴロと結実)、
ピーマン、オクラ、トマト、なすび、唐辛子、ししとう、ネギ、大葉などなど。
無農薬の新鮮なお野菜をいただけるのは本当にありがたいこと。


「お野菜は輸送されている間にストレスを感じるの。お魚ももちろんそう。
輸送時間が長ければ長くなるほど、少しずつおいしくなくなっているのよ。
産地直送って聞いたらおいしそうでしょ?でも、輸送する限り味は落ちる。
絶対に地元で食べるのがおいしいの。田舎に住んでる私達の特権ね。
そのことを子ども達にも知ってほしいのよ」


以前、田舎の小学校の献立を考えている栄養士さんを取材したことがあって、
その時に彼女がそんなことを言っていた。
野菜にかかるストレスの度合いとかは、私には良く分からないけど、
旅先の食べ物はおいしいから本当かもしれない。


産地にいれば、産地のおいしいものがふんだんに食べられるとは限らない。
おいしいものから市場に出されてしまい、下手すると口にするのも難しい。
それを悲しいことだと考えた彼女は、関係機関を説得して、調整して、
基本的に地元の農産物を使った給食を子ども達に提供することに成功した。


でも、私は失礼な人間なので、
「地元ではとれない野菜は、よそのも使うけどね。あと、天候不順で
予定していた野菜がとれなかったりした時とかもね」
という彼女に、
「天候不順で野菜がとれなかったら、『とれませんでした!』って
その野菜を使わないメニューにするというのはどうですか?
野菜が一品欠けても死なないでしょう?
むしろ、そうすることが勉強になりませんか?子ども達にとって」
なんて言ってしまったっけ…。
「それいいわね」とは言ってもらったけど。



うっかり収穫されずに育ち過ぎたうちのオクラ。
25cm強。