トモダチ

大学卒業を目前に控えた頃、私はとても悲しくて不安で泣きそうな毎日を送っていた。
それまで「会おう」と思ったらいつでも会えていた友人に簡単に会えなくなる、
という現実を目の前につきつけられたからだ。


その頃私はある友人に
「私はみんなと遠く離れてしまうけど、私たちはリモートでつながってるよね?」
と聞いたことがある。
すると、その友人は
「我々は『リモートでのみ』つながっているんだよ」と答えた。
その瞬間、私は何かが腑に落ちて、とてもラクになったのを覚えている。


先日のこと。
部屋を掃除していると、卒業時にあっちゃんからもらった手書きのカードが出てきた。
日本地図の上で矢印がいろんな方向に飛んでいて、あっちゃんが私に、
「私たちにはインターネットがある!早くプロバイダに入ることをおすすめします」
と言っている。そんな絵。
(それまでは大学に直接電話をかけていた。)


私がインターネットに初めて触れてから、10年が経つ。
入学した頃、同級生たちと
「私たちは結婚パーティーの案内なんてメールで送っちゃうかもしれないね」
と笑い話をしていたが、今はそんなの珍しくなくなったね。


今や私は学生時代の友人と連絡を取ったり近況を知る術の大半を、
ML、メッセンジャーSNS、blogに頼っている。
私にとってはこれらの手段は非常に重要だ。
前出の友人が言った「リモート」という言葉が、ネットのことだけを指しているのでは
ないことは分かった上で。


友人の喜びや悩み、決断などをそれらによって初めて知ることも多い、
というかそれが大半。
でも私はそれに対してあまり違和感は感じない。
「知らないよりマシ」というのとも少し違う。
もちろん顔をつき合わせて聞くのが嬉しいが、それらの手段をとるのは、
現状ではそれはとても「難しい」からだ。
海外に住む友人はなおさらかもしれない。


でも、やっぱり、これらの手段ではなくて、直接会って話すって本当に重要だな、
と思う場を、せいきが作ってくれた。


今回懐かしいみんなと話していて、思い知ったことがある。
それは、決して「いつも会えないから、メールとかでも大丈夫」ではなく、
「いつか会えるから、メールとかでも大丈夫」なんだということ。
私もオールドタイプなのに、現状を受け入れ、乗り切るために、お得意の
「気づかないふり」やら「我慢」を多少していたのかもしれない。


っていうかさ、国内の移動にお金かかりすぎなんだよ…。


それにしても豚うまかった!表参道BBQマンセー
でも時間なくて朝食も昼食も食べていなかったので、ビールが胃に染みすぎた。
あと、みんなと一緒にいると、はしゃいでしまってつい飲みすぎてしまう…。
これはいつものことなので、いい加減気をつけないと…。


最後になりましたが、魚グローヴの関係者の皆様、大変お世話になりました。